あら、まさか

大西巨人という作家がいましてな
彼の「地獄篇三部作」の第一部「笑熱地獄」はとある作家の日記という形態をとって描かれているのですよ
自分の作に感銘してべた褒め、次回作を熱望する編集部の手紙に嬉々とし、
自分の存在そのものを否定するような匿名の手紙に憤慨した、と記す
しかしその日の夜半過ぎ、編集部の手紙は虚飾に満ちており、匿名の投書こそ自分自身で感じていたことを言い切っているではないか、
なんて自分とは駄目駄目作家なんだもう死にたいです、と翻した内容を訥々と記しています
が、日が変わると「なんであんな手紙なんぞに凹まされなきゃいかんのだ、この天才の俺様が」とまたまた強気になったりする
あちこちにどこかで見たような作家名を散りばめながら作家の煩悶を描く私小説なわけです
  
  

  
何が言いたいのかというとですね
 
 
 
 
 
昨日の日記、書いた覚えがないんですよね
この天才の俺様が