時代小説

最近の読書は専ら時代小説に偏っています。
なんか世間でもブームになっているようですが、こっちにしてみれば大学入学時に持たされた藤沢周平の本が部屋の掃除の折に見つかって、それ以来のハマりなんですけども。
最近は帰省すれば本を読んで一日が終わるという健康的な目に遭います。
かつての自室も次第に母上の蔵書に埋められ始めています。
机の上には村上春樹1Q84の第3巻と、山積みになった佐伯泰英
しかし母上は「今はこっちの人が面白い」と別の山を指したのです、
それがこちら。

破斬―勘定吟味役異聞 (光文社時代小説文庫)

破斬―勘定吟味役異聞 (光文社時代小説文庫)

上田秀人の「勘定吟味役異聞」シリーズ。
作者は江戸時代マニアであれこれ調べて知識を深めていくうちに時代小説を書き始めてしまった歯医者さん。
文体そのものは平易(悪く言えば平凡)ですが、いざチャンバラシーンとなると途端に躍動感溢れる描写が冴え渡ります。
主人公が強い強い、見切りと間合と一撃必殺を身上とする流派、一方流で襲い来る敵を次々と。一冊で10人は軽く斬ります。必殺技まであります。
そんな主人公を遥かに凌ぐ師匠がいたり、ツンデレを地で行くヒロインの街娘がいたりと、いつコミカライズされても大丈夫だな!と言いたくなります。
その一方で当時の風俗に触れたり、新井白石ら幕閣での政争なども描写され非常に読み応えがあります。
「時代小説」と聞いて堅苦しいイメージがあって敬遠している人、ラノベを卒業したいけど何を読んだらいいのか解らない人に。
「好き」というのはシリーズ作品を産んでしまうほどのパワーがあるのでしょうね。

劇場版W

地元で観てきました。ネタバレはせずに感想というか布教をば。
最近は情弱っぷりが加速しているので今回も事前情報無し。
まさか主題歌のみならず敵役でSOPHIAの松岡さんが出演しているとは。
ニコニコで「世の中オタしい事ばかり」という生放送番組を持っていたこともあって、もしかしたらやってみたかったんじゃないかと邪推する。
脚本の完成度に本人のノリの良さが上乗せされて素晴らしいキャラクターです。
これは友人の受け売りですが「悪役がしっかりと倒すべき敵である」ということが物語に厚みと興奮を与えてくれます。
予告編でバイクチェイスシーンがあったので期待していましたが、たっぷりと魅せてくれました。
内容の方ですが、平成ライダー映画最高傑作ということでまず異論は無いかと。
もう一度見に行こう。

ライダー出演なんてオタしいですよ充さん!

「254号線」と「シンデレラ」の合わせ検索をされた方の真意が知りたい。烏丸です。
8月の頭は信州の実家に引っ込んでオフライン生活。
その時は大して苦痛でもないのに帰ってくると不在中のアレコレを回収するのが大変。
そしてそういったことに必死になってるとまた中毒になっていくわけで。
いやはや業が深い。作業みたいに10点入れてくのは逆に失礼ですよと。

拍手レス

>本編まってます〜

応援ありがとうございます。冬までの完成は正直厳しいものがありますが、完成させることだけは確約させて頂きたく存じ上げます。
夏コミは相方の手伝いで、話の草案を練ったり台詞を考えたりしています。
 
>おすすめのコンビニ食は?
時々ミニストップのプリンパフェが無性に食べたくなるのですが、無くなっちゃったんですよねえ……
ホットスナックも試してみたいと思いつつ財布の紐を固める吝嗇家であります。

本題・サイドワインダー

中学生の頃は、半月に一度くらいのペースで家族揃って外食をしていました。
食べ盛りの中学生、しかも一応運動部所属ということで美味い飯というのは実に楽しみでしたが、それ以上に楽しみだったことがあります。
それは食後の寄り道。主にブックオフに立ち寄っては漫画やゲームの攻略本を立ち読みしたり買って帰ったり。
何しろ田舎の街外れに住んでいたもので、街中のそういったスポットに、それも夜に立ち寄れるというのは実にワクワクする体験でした。
同時にその場は未知の漫画やゲームとの出会いの場でもありました。当時エースコンバットから戦闘機の世界に入ったばかりの小生は、とあるゲームの攻略本を手にします。
ゲームタイトルは「SIDEWINDER2」。当時エスコンと人気を二分していたフライトシューティングです。しかもその攻略本はゲームに収録されている機種の実機を写真付きで解説しているという内容。実に心踊る内容に魅せられ、苦心の末にソフトも手に入れました。
そして起動した自分を迎えたのは、(当時としては)圧倒的なクオリティのオープニングムービー。

そして心震わすBGM。

CD-DA再生なのを良いことにゲームを出来ない時もずっと聞いていたものです。特に動画の最初の曲は未だにヘッドバンキングが止まりません。
……で、まあその年頃の知識と感覚ですので『2が面白かった=1もやろう』という思考に至るわけです。980円という値段に何の疑問も抱かず中古で買いましたよ、ええ。
決して悪いものではありませんでしたが、やはり2の後ではグラフィックもゲーム性もボリュームも大きく劣っているわけでして。
しかしながらBGMに関しては2以上にツボに入っていました。こちらもCD-DA再生でしたので存分に堪能したものです。

 
時は流れてPS2を持った高校時代。エスコン04というゲーマー人生の記念碑が建った後に気まぐれで購入した3作目、MAX。
PS2初のフライトシューティングという触れ込み、逆に言えば後発のエスコン04にはどうしても……というわけです。
しかしエスコンに先駆けて「人物」と「物語」を全面に打ち出してきたという点では評価をされるべきだと思います。
もっとも、エスコンに比べてリアル路線を進んでいただけに決して評判は良くないのですが(エナジーエアフォースも後年同じ轍を踏みましたね、そういえば)。
リアル路線というのも考え物で、エスコン型プレイに慣れた身には操作感覚以上に武器の搭載数がネックでした。あとL型なのに後方からしかロックできないAIM-9とか。タイトルと同名のミサイルなのに使い勝手悪すぎるよ! そして何よりも終盤の地味なミッション。ひたすら敵航空基地の空爆と輸送部隊の襲撃を繰り返します。使い回しのマップを交互にプレイさせられて、バグでも起こっているんじゃないかと心配になったものです。
ただ、これはコレでアリだと思ったのも事実です。華々しい活躍で戦況を一変させるのとはまた違った「職業軍人」な空気を体感できました。被弾箇所によって一撃で落とされたり、ズダボロになりながらなんとか飛び続けたりというのもベイルアウトができるシステムと相まってロールプレイが楽しいものでした。友軍が避退するまで後衛戦闘を完遂し、エンジンが死んだのを見計らって脱出する……ということもあって、実に脳汁でした。

BGMも相変わらずカッコいい。
 
その後のFは―――大学に行ってから中古で買って、多分一ヶ月もブレイせずに手放してしまいました。「リアル」と「奇天烈」のバランスが悪かったのが最大の原因ですね。
エスコンとはまた違った、有り体に言ってしまえば動かしにくい操縦性であるにも関わらず、エスコン1の最終面を丸パクしたような空中要塞が出てきた挙句、そこをトンネルして撃破しろと言われて完全に興醒めしました。
エスコンとは違う道を歩むからこそのサイドワインダーではなかったのか。なぜこんな劣化コピーのような真似をするのか。
そんなこんなで5には全くタッチすることなく、サイドワインダーシリーズとは道を違えてしまった今に至るわけです。
皮肉というか悲惨な話ですが、自分が最後にプレイしたサイドワインダーは「THE・宇宙大戦争」になります。ええ。
 
それでもまだ胸を熱くするハードロックと、他のフライトシューティングでも頑なにコクピット視点に拘る姿勢は紛れもなくこのシリーズの薫陶だと思っております。
 

5回くらい奇跡的に生還します

助けて先生、7月が息をしていないのっ! 烏丸です。
またしても隔月化してしまった痛痒、足を運んでいただいた皆様には大変申し訳なく。
何故か大型二輪の教習を始めたり、相方の夏コミ本の草案作成に四苦八苦したり、学期末レポートに手間取ったり、思い付きをすぐツイッターで消費してしまったりでご覧の有様。
ただ強引に文章を書き続けたせいかようやくスランプからも足を抜けそうな感じでいます。そんなこと先月も言った気がするけど。