巻き戻し

ビタミンちくわってローカル品だったんですかね。烏丸です。
いくつもの星たちが奇跡を重ねてレポートを全部書き上げてくれました。単位が来るかは知らない。
 
さて昨夜のことですが、ちょっとした肝試しをしてまいりました。
雨が降ったり止んだりする蒸し暑い真夜中、近所のスーパーに。
ええ、肝試しとしてはイマイチですね。
しかしそこが「昔バイトしていた場所」だったとすれば?
我ながらチャレンジャーです。ダッジです。マッスルカーです。
ただし、自分がいた頃は営業していなかった深夜の買い物です。所詮はチキンです。武器のないホラーゲームができません。
・・・あの時間は、なんというか不思議です。
あのだだっ広いフロアは少しばかり改装されていましたが昔のままでした。そんな広い場所を一人でレジも陳列も担当しているおじさん。
何なんでしょうね、あの哀切は。見知った顔に会ったらどうしようと怯えていた胸はいつしか沈んだ思いに満たされました。
フロアを上がると、懐かしい匂い。そういえば夏でも寒い1階と比べて、2階は妙に暑かったなぁと思い出す。
調味料類はこっちに上がったのか、でも年配のお客さんはどうするんだ? と他人事、そうとっくに他人事なのに心配している自分に気付く。
品出しをしている後姿を見つけ、その見覚えに慌てて踵を返す。
どちらかといえばあのマネージャー寄りだった人だから、彼と大っぴらにケンカ別れした自分のことは快く思ってはいまいと脱兎。
相変わらずボタンで入力するニラ。バーコードを通すとエラーサウンドがなったものです。
それが鳴ったということは、あのおじさんまだレジに慣れてないんだろうな・・・。袋も一枚で済む量のところを二枚出してきたし。
辞めてから二年、肝試しに向かった場所はなんとも言えない気持ちを小生に与えてくれました。
長居したせいか、外に出た途端メガネが曇ります。そうだ、この時期はいつもこうだった・・・。
メガネを外し、滲み出る涙をそっと拭った真夏の夜でした。
 
れはくしゅす
> 押さずにはいれん!
拍手ボタンの表記をアレにしてから苦節2年、ようやく血を吸うことが出来ました
まあ実際には、ついてないテレビの音量を1上げるだけのボタンなんですが