しかし8本パック

そうだ、ヤクルトのサイズだ! 烏丸です。
気付いたら発売からもう一ヶ月過ぎていたのでちょいとレビューしてみましょうか。

バトルフィールド:バッドカンパニー2 - Xbox360

バトルフィールド:バッドカンパニー2 - Xbox360

バトルフィールドシリーズ最新作、バッドカンパニー2。
前作と単純に比較していきましょう。
まずシングルプレイヤーですが、前作とは打って変わってそれなりに遊べるものになっていると思います。
鬼エイムの敵を注射器で回復しながら削っていく作業とは異なり、打倒MW2に懸ける意気込みを感じました。感じましたが……総評としては「普通」ですね。やはりCOD4の演出に比べるとどうしても地味です。
なまじ真剣になったがために前作と同じ4人組とは思えないシリアスなノリになっているのも賛否両論。前作の「任務なんかより金塊追おうぜ」ないい加減さが無くなって「誰だコイツら」状態。あちこちに差し挟まれるMW2を皮肉った言動がせめてもの残滓といったところでしょうか。
使える銃器も限られているので何かと消化不良な感は否めません。前作で宿敵フラグ立ててたレジョネアのリーダーは何処に消えたのでしょうか。
 
変わりましてマルチプレイ
細かい説明は省きますが前作と大体同じノリです。大きな変更点は各銃器の性能が細分化されたこと、装弾数がリアルになったことが最初に挙げられるでしょうか。
アンロックは総獲得ポイントに応じた階級と、各兵科ごとの獲得ポイントによる純粋な累積制になったためにプレイ時間が長いほど有利なバランスになってしまっています。単純に撃ち合うばかりがポイントにならないのはBFの伝統として生きてはいますが、例えば突撃兵の弾薬パックや衛生兵の回復パック・蘇生用パドルなどもアンロックしないと使えないので始めたばかりの人には少々難しいものがあるかもしれません。
前作では少しでもダメージを与えると長らく味方全体にその相手がスポットされていましたが、今回は照準を合わせてbackボタンを押すことでしかスポットがされません。そして表示時間も短めです。
前作で猛威を振るったモーションセンサーも調整され「一度に一つまでしか使えない」「表示されるのはミニマップ上でのみ」「動かないと表示されない」「索敵範囲内ではセンサー起動中の音が聞こえる」と丁度良いバランスになっていると思います。
また、銃にダットサイトや高倍率スコープなどがオプションで装備できるようになり、スナイパーライフルをバトルライフル的に運用することも可能になったため、むしろ前作よりは凸砂がやりやすくなったようにも思えます。
兵員輸送ヘリやパラシュートの復活、建物倒壊システムによるM-COM(前作でいう金塊)破壊など戦略性も大幅にアップしており、ゲームシステムそのものは大きく進化したといっても良いでしょう。
 
ただし不満も多くあります。まずはプレイ人口の増加に全く性能が追いついていないEAのサーバーです。前作も発売当初には何度か指摘されたラグの問題ですが、今作は輪をかけて酷い。一番酷い時間帯ともなると……「アサルトライフルの1マガジンを全て叩き込んで、まだ倒れないのでハンドガンに切り替えて3発撃ったらようやく倒れて『アサルトライフルで』倒したという表示が出た」という有様も。
一部の武器の極端な性能や試合が成り立たなくなるバグ、さらにはゲームが強制終了するバグまで一ヶ月以上放置されています。
総評としては「鯖次第で良ゲーにも糞ゲーにもなる」といったところです。
鯖の具合が良い時間に「フレンドと組んで」プレイするのが一番ストレスがたまらない遊び方かと。
 
まあ四の五の言わずとも、前作を楽しめた方なら問題なく遊べるゲームには違いありません。
真面目ぶってはいますがそこはBF、マルチプレイにはいつもカオスが溢れています。