泥でも舐めてろ

ビタァァァンビタァァァン 烏丸です。
実に嵐の如き一週間でありました。
思えば先週の火曜に日付が移った頃、そういえばコミック1だったねと前触れも無く相方の緑式が襲来。
やべー全然知らなかったよとちょっとした大わらわと相成りました。
ほとんど寝ずに参加して今年も四月三十日は記憶にありません。去年とはまた違った異常事態でしたね、ええ。
その一因を担ったのが連絡を受けたその日、5000円切ってたらアサクリ2でも買ってこようかと出かけた近所の中古ショップで買ったコレです。

End of Eternity (エンド オブ エタニティ) - Xbox360

End of Eternity (エンド オブ エタニティ) - Xbox360

去年の暮に体験版の配信があって気になっていたゲームです。フィールドを駆け回ってジョン・ウーとかカート・ウィマーのノリでガンアクションして戦うS・RPG「エンド・オブ・エタニティ」。開発はヴァルキリープロファイルスターオーシャンシリーズトライエース、販売はセガ。この時点で既に名作か超地雷かの二択な予感が漂ってきます。
もっとも小生、体験版では初心者モードでしかマトモに遊べなかったので多少の不安はあったのですが、ちらほらと動画で見かけて気になっていたので思い切りました。
ここ1年ほどすっかり洋ゲー厨となっている小生なワケですが、まあその原因はというと精神のオッサン化というか厨二を否定して悦に入る高二病だったとか色々で。
このゲームもざっとストーリーを要約すると「終末セカイ系」なワケで、当初はかなり身構えたもんです。いろんな意味で。
しかし開けてびっくりと言いますか、世界観は結構深刻だけどもキャラクターが曲者揃い。既存のゲームに例えるならシャドウハーツ(と言って通じるのか)。シリアスとコミカルが織り交ざったストーリーは飽きが来ません。ぶっちゃけ話が三割くらい理解不能だけど、その伏線放置な荒い脚本もまたB級ガンアクション映画っぽくて宜しいと思います。そして個性的なキャラクターたちを演じる実力派ビッグネーム声優陣。檜山修之若本規夫藤原啓治佐藤正治折笠愛千葉繁ともう名前だけで内容が保障できます。特に藤原氏の熱演はファン必見ともいえる迫力です。
主人公三人組も厨二少年、年上ヒロイン、保護者なアニキという黄金比でモニョることなく見守っていけます。仲良いんだコイツら。コスチュームチェンジも出来て、ちゃんとホルスターも身に着けているのは高ポイント。プレイしている自分もついつい愛銃をぶら下げてしまう痛々しさを発揮します。
登場する武器は全て実在の銃ですが、そのラインナップも解る人には解る……というか、日本のトイガンファンならスタッフの趣味がもう見える見える。兄貴分のヴァシュロンが持っている.45はWAのウィルソン・コンバットだし、ヒロインのリーンベルはコンパクトなベレッタM84。厨二少年ゼファーの愛銃はツートンカラーでレール付きのシグP226で、当然マルイのだと思ったのですがタナカの線も捨て切れない。なにしろルガーP08とか出してますから。何よりもS&Wのシグマ.40とか出したゲームなんて初めて見ましたよ。間違いなくスタッフはマグナ厨。そんなハンドガンの変態ラインナップに比べてSMGはMP5Kとベクターのみという極端ぶり。間違いなくスタッフは(ry
まあ銃は数あれど性能差はさほど無く、カスタマイズすればどれも使っていける感じです。もっともそのカスタマイズが曲者で、銃器に関する知識があると逆に邪魔になります。もうR.I.Sとかそういう次元を超越したゴテゴテの照準器、ハンドガンに鈴生りになったフォアグリップ、そして何故かそこから無数に伸びるバレル。終盤のそれはもはや「銃の形をしていた何か」です。戦闘中にグラフィックが反映されなくて本当に良かった。つーかどこ持ってどう撃てばいいんだコレ。どこから弾が出てどこに飛んでいくんだ。
そんな銃で行う戦闘はさすがのトライエース、謙虚にチュートリアル受けないとマジで詰む。我々は死ぬために戦う海兵隊仕様。ひとたび理解してしまえばグラマトン・クラリック3人で一発も撃たせず勝つことも可能なシステムなのですが。詰め将棋のような戦略と、タイミングをしっかりと計るコマンド入力での戦闘は考える楽しみとアクション性を両立したものといえます。銃撃戦の守り神たる遮蔽物が障害物でしかない辺り、実にバカアクションでよろしい。そしてマップによってはちゃんと爆発するドラム缶を設置しているのも心得たものだと関心します。
マトリックス」や「リベリオン」をJRPGの文法で描くとこうなるわけだな、という久方ぶりの和ゲー大当たりでありました。
 
とりあえず主人公三人組の仲の良さをアピールして、本日の〆と致しましょう。